お知らせ
休館日のお知らせ | 毎週月火水曜日(祝日の時は次の日) 令和元年12月1日~令和2年3月31日 |
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孤雲屋敷と長屋門
本建築は、旧花山村字草木沢小田に所在した佐藤家住宅を移築したもので、七代目当主の重太郎は、この家で生まれ育ち、後に江戸で最大の道場を持つにいたる幕末の剣豪、千葉周作の、剣士としての天分を認めた人と言われています。
重太郎は、孤雲と号し、この住宅で隠遁生活を送り多くの人と親交を持っていましたが、その中のひとりに、周作の父幸右衛門がおり、その縁で、周作も孤雲と知りあうようになったのです。
この建物は当地方でもまれな、十八世紀末以前のものと推定され、極めて貴重なものであります。
佐藤家はもと姉歯氏の重臣であったが後に遠藤氏の家臣となり、川口村に移住、やがて帰農。幕末期に肝入、その後村長を勤めた家柄でもあります。
この建物は、桁行二十・三七メートル(十・五間)、梁間(はりま)十一・六四メートル(六間)木造平屋建、片入母屋造(かたいりもやづくり)、茅葺形銅板葺(もと茅葺)で、開口部、間仕切りに柱が一間(けん)ごとに建ち開口部には古式の三本溝の鴨居(かもい)、敷居(しきい)が用いられ内雨戸(うちあまど)で、座敷廻りには濡れ縁を設けています。一間の柱間(はしらま)寸法は六・四尺。
建築年代は不詳ですが、その平面形状、柱間寸法、架構(かこう)手法などからみて、約二三〇年前後を経た古民家で、この地方の上層民家の特徴を伝えた大型民家の典型的遺構と考えられています。(平成五年十二月一日 花山村有形文化財指定)
千葉周作の人物像
周作は、面長で眉が秀で、切れ長の目に、鼻は高く、身長は六尺(約一八〇センチ)もある立派な体格をしていました。少年の頃から人一倍、負けん気が強い性格で、剣術家として一流であったばかりでなく、文化人としても多くの作品を残しています。文学を好み、諸国を漫遊する毎に必ず日記をつけ、それが数巻にもなるほどでした。また、和歌、俳諧、狂歌をたしなみ、どんなに忙しいときでも、興が乗ると即興で歌を吟じたということです。
和歌
はる風やゆきかふ旅の箱根山
片山は晴れ片やまはふる
片山は晴れ片やまはふる
思わじと思へばまさる起ふしに
なほ思はるゝ君かおもかげ
なほ思はるゝ君かおもかげ
俳句
吹風にすゞみしまゝの無想剣
草むらや秋を吹きだす夜半の虫
草むらや秋を吹きだす夜半の虫
狂歌
打死とどうせかく碁の勝負にて
かう白くろの目ももたれまし
かう白くろの目ももたれまし
春風や駕籠のすだれを吹上げて
はなぞちりこむ東路の旅
はなぞちりこむ東路の旅
季節の景色
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開館時間
午前9時~午後4時
休館日
毎週月火水曜日(祝日の時は次の日)、12月1日~3月31日
開館日以外に観覧したい方は事前に栗原市教育委員会へご連絡ください。
観覧料
一般210円(団体170円・学生含む)
小・中・高校生110円(団体90円)
※団体割引は20名以上となります。
アクセス
問い合わせ先
指定管理者 有限会社花山産業
〒987-2511 宮城県栗原市花山本沢北ノ前35-15
Tel. 0228-56-2258